statement


自己の観察や物語によって獲得された他者の視点を通した「我がままに振る舞う女性像」を描く。

テンペラと油彩の混合技法を用いて描かれた繊細な描写は初期ルネサンスや日本画を想起させ、

表面的には理知的で抑制された画面作りでありながら、その内には欲望やエゴに満ちた人間の姿が潜む。

矛盾する人間の複雑な有り様を描写と主題の両面に委ねそのバランスを探り、人間の本質に迫ろうとする。

近年のシリーズではいずれ錆びゆく金色の真鍮を用いることで、飾られた虚飾と人間の愚かさをより象徴的に示そうとしている。